私たちはなぜ、地球に祈れないんだろう。
祈りは、日常の中でふと自身を俯瞰し垣間見る一瞬の間。目を閉じて、その一瞬の間に、視界からの情報は消え、鳥の鳴き声や木々のざわめき、自分の呼吸が聞こえるように。以前、私は祈りを忘れているなと、思った。感謝することを忘れてい …
祈りは、日常の中でふと自身を俯瞰し垣間見る一瞬の間。目を閉じて、その一瞬の間に、視界からの情報は消え、鳥の鳴き声や木々のざわめき、自分の呼吸が聞こえるように。以前、私は祈りを忘れているなと、思った。感謝することを忘れてい …
ここは、旅の記録です。 国内外、旅の多くの時間を一人で過ごし、目の前に広がる世界と向き合い、気づきを得ることを喜びとしています。心震えたこと、考えたこと、自分の収めた写真とそのままの言葉を残します。青い空、どこまでも続く …
イスタンブール、ある夏の午後。 街を歩けば、海からの透明な風が吹く。
ジョージアの首都トビリシでの滞在でしていたことといえば、大体は写真を編集し、街の歴史を調べ、文字を書き、気が向いたら教会へ足を運ぶ。帰ってきてシャワーを浴びてまた文字を書き、ビールを飲みながらスーパーやパン屋、八百屋さん …
毎日、大自然の中で歩き通し、レンズ構え通し。もしも私がマグカップだとしたならば、並々に注がれた温かな飲み物のように満たされ、白い湯気が立っているだろう。メスティアでの宿泊は、大体ゲストハウスでダブルベッドの一人部屋が常だ …
最後の日の朝、朝食を食べているといつもやって来る白い犬がきた。瞼が垂れて目が半分ほどしか開いていないような表情のその子は、シロツメクサの上に寝転び、片足を私の足の甲に乗せすやすやと、穏やかな呼吸をしている。風が吹くと短い …
朝、庭のテラスで朝食だった。朝から沢山の皿が置かれている。出来立ての小さなハチャプリ、手作りのマーブルケーキは素朴な味。海外のお菓子やケーキは私には甘すぎるのに、家庭の味は優しい。皆これくらいの味付けが好きなんだと、驚く …
次の日、のびのびとした快晴の朝だった。朝食まで時間がありそうなのでカメラを手にし周囲を散歩をする。ここの村も、もう今は使われていないような家や塔がいくつもある。こんな賑わいはきっと短い夏のひとときで、厳しく静かな暮らしな …
朝、窓の外は曇り空。少し寒い。昨日の夜はあんなにたらふく食べたのにちゃんとお腹が空いていた。今日は一番のロングハイクになる予定なので、朝食後にすぐに出発できるよう、早めに支度をする。ダイニングに顔を出すと朝食も夕食に引け …
次の日の朝、私は果物やおやつがあるので朝食を頼まなかったのに、お母さんがパンケーキとハチャプリを一切れ、それに牛乳をくれた。牛乳、美味しい。包めるものは紙に包み、お昼にさせてもらうことに。皆さんにお礼を言い、私はまだ金色 …