Tbilisi7 アルメニアへ
初めの日、大自然の中にある山岳地帯メスティアから首都トビリシへと降りてきたあの日は、埃と下水と香水の混ざったカオスな街の匂いに辟易としていたのに。気づくと居心地の良さに2週間以上、何をするでもなくただここで過ごした。背は …
初めの日、大自然の中にある山岳地帯メスティアから首都トビリシへと降りてきたあの日は、埃と下水と香水の混ざったカオスな街の匂いに辟易としていたのに。気づくと居心地の良さに2週間以上、何をするでもなくただここで過ごした。背は …
首都トビリシの隣にある古都ムツヘタへ訪れた。ムツヘタの手前のショッピングモールまでバスで、そこからヤンデックスで配車し山の上にあるジュワリ教会に向かう。ムツヘタはジョージアにキリスト教が布教した4世紀からの古都。その古都 …
人生をかけ続けていきたいことは、なんだろう。長い時間をかけないと得られないもの。 ライフワークの一つに、美術史を理解するということがある。その風土からなるものを自分の目で見て、感じて、確かめたい。それがただ覚えるのとは異 …
トビリシの大通りにはいくつかの荘厳なミュージアムが並んでいる。見かけばかりが荘厳な美術館などと違い、内部も整備され、機能していた。ジョージア国立美術館は5階建ての吹き抜けで、ガラス張りのエレベーターで移動するモダンな建物 …
トビリシは様々な国に支配されながらもジョージア正教を守り抜いてきた敬虔深さを保ちながらも、宗教的寛容を掲げ、街にはモスク、シナゴーグ、ロシア正教、アルメニア正教と様々な祈りの場が点在混在する街だった。触れても形を変えない …
なぜか、旅運が良いみたいだ。普段生活する中では感じようもない部分、旅先になると妙に頭が冴える。トビリシでも不思議なことがたくさんあった。 偶然に知り合ったご縁で、トビリシおすすめの美味しいヒンカリ屋さん(KlieR …
ジョージア・トビリシに来て、観光には特に興味もなく、ご飯の材料を買いにマーケットを探した。列車駅のすぐ近く、大きなマーケットがある。トビリシ中央市場だ。首都にあるマーケットは大体観光化されていることが多いけど、トビリシの …
ジョージアの首都トビリシでの滞在でしていたことといえば、大体は写真を編集し、街の歴史を調べ、文字を書き、気が向いたら教会へ足を運ぶ。帰ってきてシャワーを浴びてまた文字を書き、ビールを飲みながらスーパーやパン屋、八百屋さん …
毎日、大自然の中で歩き通し、レンズ構え通し。もしも私がマグカップだとしたならば、並々に注がれた温かな飲み物のように満たされ、白い湯気が立っているだろう。メスティアでの宿泊は、大体ゲストハウスでダブルベッドの一人部屋が常だ …
最後の日の朝、朝食を食べているといつもやって来る白い犬がきた。瞼が垂れて目が半分ほどしか開いていないような表情のその子は、シロツメクサの上に寝転び、片足を私の足の甲に乗せすやすやと、穏やかな呼吸をしている。風が吹くと短い …