Zugudidi コーカサス山脈へ

ズグディディで過ごす朝、庭の木々にはたくさんの鳥がいるようで、賑やかな朝だった。同じ部屋だったコリアンの彼女はしばらく寝ていて、私はベランダで、少し肌寒いような朝の時間を静かに過ごすことができた。朝食を終え、裏庭の小さな …

Batumi 3 雨降りのマーケット

次の日、バス停のそばにマーケットがあるようだと知り、庶民の暮らしを垣間見えることを期待し、足を運んでみる。清潔で小洒落たバトゥミ、小さな中心地をぐるっと囲む大通りの道の先には、同じ世界とは思えないほど雑多な、庶民の街が広 …

Batumi 2 海の街

  次の日、朝食に何も用意していなかったのでお腹を空かせながら朝の散歩をした。爽やかな朝だけれど、日差しはビームみたいに暑い。小さな教会の前を通りかかったので入ってみる。昨日と同様に教会の隅の方で人の姿を眺めていると、「 …

Batumi 1 教会と紫陽花

ジョージア・バトゥミで迎える最初の朝、沼に沈むかのような眠りから目を覚ます。未だ身体に鉛のような疲労感を感じつつもここが、清潔な布団の中にいる自分の幸福を感じた。 昨日はトルコ・トラブゾンから陸路で国境を越え、ジョージア …

Cappadocia 6 オルタヒサルを発つ

とうとう、カッパドキアを出る最後の日。いつか訪れてみたいと思っていた場所だったけれど、想像をはるかに超す、美しく不思議な土地だった。 オルタヒサルを出る前に、気になったアンティークショップに足を運ぶ。大昔の女性達がアイラ …

Cappadocia 5 中央アナトリアの夏

朝、日の出の時間に目を覚まし、テラスに出ると淡いピンク色に空が染まる。青いエルジェス山に朝日が照らしピンクに染まるグラデーションが美しい。朝は寒い。お湯を沸かしコーヒーを淹れ、毛布を持ってきて日が昇るのを眺める。羊がベル …

Cappadocia 4 オレンジ屋根のオルタヒサルへ

カッパドキア、ギョレメで過ごす最後の朝。今日は気球、飛びそうだ。流石に連日歩き通しで疲れているのに、まっさらな朝の冷たい空気と、気球が空を飛ぶ音が聞こえると意識がシャキッとし、どうしても見たい気持ちに駆られる。「こんなに …

Cappadocia 3 ウチヒサール城

朝、昨日の疲れが残っていたけれど目を覚まし、外のテラスに出た。乾燥地帯の夏の朝、冷えた空気は冬のように透明で、澄み渡っている。今日は気球が飛ばなかった。気球は風に弱く、夕方から強い風の吹くカッパドキアでは飛ばない日も多い …