Boracay Island

Iloilo CityのあるPanay島には、アジアベストビーチと称されるボラカイ島がある。

正直、ビーチリゾートというのはあんまり興味がない。そもそもあの潮風と、焼けた肌がヒリヒリと痛むこと、気だるい夏の午後があまり好きになれない。海に行くならば、人のいない小さな入江で本を読んだり、波に身を任せたりしたい。(そんな都合のいい入江があるというならぜひ知りたい)それでもせっかくパナイ島に来ているのだから?!と、前日になってボラカイ島へ行くことを決めた。先生たちには考えられないという様子で、前日に、しかも一人で行くなんて?!と。笑 そんな先生たちの心配をよそに、行くと決めたら気持ちが乗り、ワクワクしてくる。

朝、日の出前に学校を発ち、ジプニーを待っていると同じくボラカイ島へ遊びに行く様子のフィリピーナたちも待っている。一緒に乗車率100%越えのジプニーになんとか乗り込んで、大きなバスステーションへ。その辺りにいるおじさんたちにBoracay??というだけですぐに助けてくれる。無事、なんの問題もなくボラカイ島の手前まで行くバスに乗り込めた。空いている車内、乗り込めた安堵と、朝日が昇り青とピンクが混じり合う空を車窓越し、胸を躍らせた。約6時間の旅になる。

ある時は乾燥した大地、ある時は街を超え、ある時はどこまでも変わらない畑道を眺めて

窓越しに、イロイロの市内ではなかなか見かけない竹や椰子などで組まれた伝統的な熱帯の住居を幾度も目にする。竹で装飾された扉や窓、緻密な美しい仕事に感動したことを覚えている。

休憩時、バスが停まると車内販売のおじさんおばさんがバスの通路に何人も入ってくる。最初は咄嗟にNo, Thank you.と断っていたけれど、あれ、ふと見ると見たことのないおやつが売られている。気になるので一袋買ってみる。バナナのリーフを船のように組んだ蒸しパン・PUTO。ほんのり甘くて、米粉の生地にバナナリーフの清涼な香りが染みていて美味しい。受けになったリーフは食べ終われば茂みにポイっとしても、問題ないだろう。土に還ってゆく完璧なデザイン。ここの土地ならではのもの、そういう体験ができることが、嬉しかった。

思い返すと、本当に見たこともないような美しい海のボラカイ島に行けたことはもちろんだけれど、パナイ島の最南のイロイロシティから、最北のボラカイ島まで約6時間縦断の道中、車窓越しに見る熱帯の家々や小さな街の姿を目にできたことが心に残っている。バスの旅を終え、ボラカイ島まではあと少し。パナイ島本土からボラカイ島までは20分くらいのフェリーで向かう、ボラカイ島に着くと、青い水の先に海底がくっきりと見える!こんな綺麗な海を見るのは生まれて初めてで、今すぐに触ってみたい!という気持ちを抑えてひとまずホテルへ。

ぼったくり価格のトライシクルに乗って(さすがリゾート)目の前が海の、美しいホテルに着きほっとする。鳥の囀りの聞こえる部屋には既に、午後の光が差し込む。長旅の末、こんなホテルでのんびりするのもいいなぁと思うのだけれど、今日はたったの一泊なんだ、水着に着替えて海へ向かった。

透明な水、あまりにも綺麗で、結局カメラを部屋に置き、海の中で過ごした。透明な水はまるでプールのようで、足が底がつかなくても全く怖くない。相当深いところで、いつまでも水に浮かんでいた。夕日が海に溶けてゆく、全ての力を抜いて、私はもう私でもないような心地よさにあたりが暗くなるまで、海に漂っていた。

あの水のたゆたいを、上手に言葉にできない。今まであまり海に目を向けてこなかったけれど、いつかもっと乾燥した地域の海へ、本当の意味で休暇として、カメラを部屋に置き、本とノートだけペラペラの薄いトートにでも入れて、海岸で過ごしてみたいな。そういう一日をいつかこの人生の中で持てますように。(この写真では分からないけれど、ボラカイ島は爆音の音楽やギンギンに光るネオンが騒がしく、あまりにも賑やかだった)

次の日、早朝に起き、急いで目の前に海に行ったけれど雲が多く、サンライズは見れなかった。熱帯といえども、朝はひんやりとした透明な空気、大きな椰子の葉が揺れる姿を見ていると穏やかな気持ちになれた。日中と違い、まだ人の疎な綺麗な海を見ていると我慢できず、そのまま朝から水の中に足を入れてゆく。

朝から泳いでお腹が空いて、ブランチにSUNNY SIDE CAFEというお店でウベパンケーキとオムレツを頼んだ。甘いものをあまり食べれないくせに、どうしてもウベパンケーキを食べてみたくて。

帰りのフェリーの時間まで、私はずっと海のなかにいた。好きな色の中に居れること、身体に、波紋が反射し、ゆらゆらと揺れ光ることが嬉しくて、いつまでもずっと見ていた。

あっという間に夜、イロイロに帰ってきた。その頃にはこんがりと焦げて、(流石に真っ黒で心配になって、ネットで日焼け後の対処を調べながら帰ったり、ビタミン補給でマンゴーを食べたりした。笑)健康的な雰囲気の自分に、新しい自分だなぁと鏡越し、思ったことを憶えている。

海の美しさを知れて良かった。