春の本と考えごと
日々のこと。 友人が新築を建てているそう。そ、そんな歳なのかと驚きつつ(戸惑いつつ笑)、家づくりの相談に花を咲かせた。そこで盛り上がったのがモリスの蔦紋様の壁紙のこと。基本的には後からポスターなど飾っても喧嘩しないようシ …
日々のこと。 友人が新築を建てているそう。そ、そんな歳なのかと驚きつつ(戸惑いつつ笑)、家づくりの相談に花を咲かせた。そこで盛り上がったのがモリスの蔦紋様の壁紙のこと。基本的には後からポスターなど飾っても喧嘩しないようシ …
すっかり春だ。 なのにここの記事はやっと、昨年の夏の盛り頃に滞在していたアルメニアに辿り着いたり、いや、まだ春の頃のイロイロのことを書いていたりと順序がバラバラ、私の脳内のように散乱している。でもどうにかあの時々の記憶を …
初めの日、大自然の中にある山岳地帯メスティアから首都トビリシへと降りてきたあの日は、埃と下水と香水の混ざったカオスな街の匂いに辟易としていたのに。気づくと居心地の良さに2週間以上、何をするでもなくただここで過ごした。背は …
首都トビリシの隣にある古都ムツヘタへ訪れた。ムツヘタの手前のショッピングモールまでバスで、そこからヤンデックスで配車し山の上にあるジュワリ教会に向かう。ムツヘタはジョージアにキリスト教が布教した4世紀からの古都。その古都 …
その風土からなるものを知ることの楽しみに、味わうことがある。レッスンで、現地の料理やこの土地に自生するトロピカルフルーツのあれこれを質問し興味津々な私に、「木曜日はマーケットデーだよ!」と先生たちが教えてくれる。授業の開 …
この街に魅了された理由の一つに教会がある。スペイン時代とアメリカ時代を過ごしてきたイロイロの街には立派なカトリック教会がたくさんあった。世界を見渡し、ここで過ごしていなければ決して訪れることはないだろう教会群。それでも、 …
熱帯の夏、一度しか雨に降られなかった。毎朝、地平線から太陽が、溶けた吹きガラスのような光を放ち空へと昇ることを楽しみにしていた。大地を焼くように照りつける熱帯の地で、汗をかきながら、それでも見上げると空の入道雲の連なりに …
Iloilo CityのあるPanay島には、アジアベストビーチと称されるボラカイ島がある。 正直、ビーチリゾートというのはあんまり興味がない。そもそもあの潮風と、焼けた肌がヒリヒリと痛むこと、気だるい夏の午後があまり好 …
暮らすようにそこにいること、当てもなく街を歩き、ふとやってくる光を捕まえる。特別なことはない、そういう瞬間の積み重ね。セピア色に焦げた熱帯の夏、街の記録、確かにそこに居たことの。 スペイン領時代とアメリカ領時代を経てきた …
唐突にフィリピンのことを書き始めたのは、Iloiloの空港に降り立ってからちょうど一年が経つから。写真を見返すと、色々な気持ちがぐるぐると思い返される。Manilaの街のコントラストに喰らってしまい落ち込んでいる飛行機の …